みなさんこんにちは。
akikotapapaです。
新型コロナ(COVID-19)の影響で、剣道の稽古ができていない日々が続いております。
そうなると、自主的に素振りや筋トレで剣道の身体を維持しなければ、どんどんと身体は剣道から離れていってしまいます。
また、稽古を通して疑問が出てきたり、何かを発見したりといったこともかなり難しくなります。
実際、何か上達のきっかけを掴んだり、何か新たな気づきを得るということは、稽古の中で相手と攻め合いをする中で得ることが大半だと思います。
稽古ができない状況でも、少しでも上達に繋げたいという方に向けて、今回は「稽古ができない時間にやっておくべきこと」についてお話ししようと思います。
■稽古ができなくても考えることはできる
まず、稽古ができないからといって、頭から剣道を無くしたり、薄めたりしてはいないでしょうか?
四六時中剣道のことを考えよう、という訳ではありません。
考える時間や量は、自分にあった時間や量でまったく問題ないと思います。
たまにでも、ちょっとでも良いから、剣道のことを考える習慣をつけておくだけで、稽古をしていない時間も上達に繋げられる可能性が出てきます。
しかし、考えたからといって何かを見つけられるとは限りません。
例え何か疑問があったうえで考えたとしても、答えかもしれない結論にたどり着いたり、何かひらめくなんていうことは滅多にありません。
ただ間違いなく言えるのは、考えなければ見つかるものも見つからないということです。
■自分のやりたいことを見つけ出す
考えると言っても、いったい何を考えたら良いのでしょうか。
漠然と考えても「稽古したいなぁ」としかなりません。
逆に稽古ができていたとしても、ただ「漠然と」稽古していたのでは、特に気づきは無いとも言えます。
稽古ができていようが、できていなかろうが、上達しようと思ったときに欠かせない重要なことがあります。
それは「自分が今覚えたい技術やスキル」を持つことです。
剣道に限ったことではありませんが、物事というのは一気には上達しません。
ひとつひとつの積み重ねが上達に繋がります。
技やスキルも、一気には習得できません。
ひとつひとつに時間をかけて、ようやく自分のものとして扱えるようになってきます。
しかし、習得したい技術が無い状態では、ただ時間をかけてもあまり意味がありません。
しっかりと認識しておかなければいけないことは、時間をかけることが目的なのではなく、あるひとつの技の習熟度を上げるために時間をかけるということです。
なので、習得したい技術やスキルを持っておく事が重要になってきます。
そうすることで、「次回の稽古では何を練習しようか」という思考に繋がり、結果的に稽古の質も上がってくるのです。
■やりたいことを想像の中で実践する
何か新しい技術やスキルを習得しようと思ったとき、私が普段やっていることは「まず頭の中でその技をやってみる」ということです。
どういうことかと言うと、頭の中でまずやってみて、その技をやろうとしたときの全身の動きを確認するのです。
例えば小手すり上げ面を覚えたいとします。
そのときに考えることは、下記のものたちです。
・タイミングはいつか
・両腕の拳の位置はどこにあるか
・自分の竹刀がどうなっていれば相手の打突をかわせるか
・すりあげと振り上げの動作をひとつにするにはどうしたら良いか
・左右の腕の力の入れ方はどうなっているか
・足はどう動くか?動かないか?
ざっと考えてこんな感じですが、考え続けるといろいろと出てくると思います。
こうして考えながら、頭の中で自分の動作をある程度決めてみます。
しかし、それが答えかどうかは分かりません。
ただ、なんとなく過去の経験からだいたい間違っていない方向には向かうと思います。
この考えたことを、次の稽古のときに試してみるのです。
いわば、稽古の中で答え合わせをする感覚です。
実際にやってみて、あまり技の完成度が高くなかったとしても、考えていた動きに近い動きができたとき、それが合っていそうかどうかが分かります。
当然ながら、頭の中で思っていたことを実際にやるというのは、簡単にはうまくいきません。
しかし、考えて試すと言うことは、間違いなく自分の気づきとなりスキルアップになります。
このように一度頭で考え、実際に試してみて、また修正してを繰り返しながら、いつの間にか自分の技になっていくのです。
■まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、稽古ができない時間にやっておくべきことについてお話ししました。
おさらい
・考えるだけで上達に繋げられる可能性がある
・習得したい技術やスキルを持っておく
・頭の中で技を試し、身体の動かし方を考える
稽古ができない状況が続いても、その時間も剣道の上達に繋げる事はできるのです。
稽古をせずに上達するという訳ではありません。
ただ、稽古をしていない時間を活用していろいろと自分の課題や習得したいスキルについて深く考えておくことで、久しぶりの稽古でコツを掴める可能性がぐんと上がります。
稽古ができない期間は、ジャンプするためのばねを縮めている期間と考えて、一生懸命考える時間に充ててみてはいかがでしょうか。