へりくつ剣道参考書

剣道家ブロガーのつぶやきです。大人から剣道を始めた自分だからこそ伝えられる内容を書いています。剣道に関するあれこれを、自分なりの解釈を交えながら綴ってまいります。

有効打突の条件を体得する方法を紹介します ~自分で自分を指導しよう~

みなさんこんにちは。

akikotapapaです。

 

稽古をしていて「どんな打突が有効打突なんだろう」とよく分からないという方、いるのではないでしょうか。

 

私の場合は、試合で初めて勝つまで、一本を取るという感覚がわかりませんでした。

 

有効打突の基準がわかっていれば、自分の打突もその基準に近づけていけば良いのですが、有効打突の基準がわからなければ、目標となる状態すらわかりません。

 

そこで今回は、一本を取れるようになるために、有効打突の条件を体得する方法についてお話ししていこうと思います。

 

 

■有効打突とは

まず、有効打突の条件について整理しておきます。

 

有効打突の条件は、下記の五つを全て満たすことです。

 

・充実した気勢

・適正な姿勢

・竹刀の打突部で打突部位を打突

・正しい刃筋

・残心

 

言葉で言えば確かにこの通りなのですが、実際の感覚が分からない人にとっては、これではよくわかりません。

 

 

■動画を観て有効打突の感覚を頭に入れる

どんなに有効打突の条件を説明されても、その内容を正しく理解することは出来ないでしょう。

 

ではどのように有効打突を理解したら良いかと言うと、動画サイト等で動画を観ることです。

 

観るべき動画は、一本集等の動画が良いでしょう。

 

一本集の動画をいくつも観ることで、感覚的な有効打突の条件を頭に入れるのです。

 

ここで注意しなければいけないのは、理解するわけではなく、頭に入れるということです。

 

動画を観るだけでは、本当に理解したことにはなりません。

 

理屈を頭に入れただけではなく、その理屈を実際に身体の感覚で覚えてこそ、本当に理解したことになるのだと考えています。

 

後で方法を具体的にお話ししますが、 頭に入れた情報を身体の感覚として習得できるようにすることが大切です。

 

 

■動画を観ながら審判をやってみる

一本集の動画を観て、感覚的な有効打突の条件が頭に入ったら、次は動画を観ながら、自分なりに審判をしてみましょう。

 

一本集の動画は、それぞれの打突に対して、毎回有効打突か否かの判断をしています。

 

動画を観ながら自分でも審判をすることで、実際の審判と同じ判定になっているか、毎回答え合わせができます。

 

動画の中の審判と同じ判定であれば、自分の感覚は大枠間違っていないことになります。

 

また、自分は一本だと思ったのに審判は旗を上げなかったとか、その逆だった場合には、自分の感覚は何かが間違っているということになります。

 

自分の感覚の何が間違っているのかを考えながら動画を観ることで、有効打突の条件というものを徐々に理解できていくのです。

 

 

■自分の剣道の映像を観る

自分の有効打突か感覚が審判と大体合うようになったら、次は自分の試合や稽古の映像を観てみましょう。

 

そして、自分の打突が有効打突として認められそうか、自分で判断します。

 

ここまでくれば、もし自分の打突は有効打突ではないと思った時には、何が不足しているのかがよく見えるはずです。

 

そして、その不足しているものを改善できるように意識して稽古を重ねます。

 

ある程度稽古を重ねて、手応えを掴めるようになったら、また自分の打突が有効打突として認められそうかを客観的に観てみる、ということを繰り返します。

 

こうすることで、有効打突の感覚を自分で掴んでいくことができると思います。

 

 

■自分の剣道を観る方法

自分の剣道を客観的に観ると言いましたが、それをするためには、誰かに撮影をお願いしたり、先生に許可を貰って道場の隅っこにカメラを設置する等して、自分の剣道を撮影してみるというのが良いでしょう。

 

自分の剣道を客観的に観るということは、自分の剣道を見直すきっかけとして最適だと思います。

 

自分の理想として思い描いているものと、自分の現状のギャップがよくわかるはずです。

 

自分の剣道を客観的に観るということは、自分で自分に指導するというのと同じことになるのです。

 

 

■まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

今回は、有効打突の条件を体得する方法についてお話ししました。

 

有効打突というのは、言葉で言うことはできても、感覚を伝えることは非常に難しいものです。

 

また、言葉で言われてもなかなか理解できるものでもありません。

 

言葉で知るだけではなく、感覚で覚えられるように自分で工夫しながら稽古をするようにしましょう。

 

そうすることで、有効打突の感覚に限らず、いろいろな感覚を体得できるようになると思いますので、日々精進していきましょう。