みなさんこんにちは。
akikotapapaです。
剣道の稽古をしていて、とにかく基本技を繰り返し稽古することが重要だと感じます。
が、たまにふと疑問に思うことがあります。
それは、剣道に応用技はあるのか?ということです。
そこで今回は、剣道の基本と応用技について考えてみたいと思います。
■剣道の基本技とは
剣道の応用技を考える前に、そもそも基本技とは何かを考えてみましょう。
基本技と言ってすぐ頭に思い浮かぶのは、木刀による基本技稽古法です。
その内容とは、
1、一本打ちの技 面、小手、胴、突き
2、二・三段の技 小手-面
3、払い技 払い面
4、引き技 引き胴
5、抜き技 面抜き胴
6、すり上げ技 小手すり上げ面
7、出ばな技 出ばな小手
8、返し技 面返し胴
9、打ち落とし技 胴打ち落とし面
の9種類の技です。
これを見て気づくことは、基本技と言えども応じ技が含まれていることです。
特に9本目の胴打ち落とし面なんて、実際の試合で見たこともない、かなり高度な技だと思います。
この9本をやってみると、打突部位や手首の使い方であったり、応じたり出ばなを打つタイミングを学ぶことが出来ます。
とにかく、剣道で一本がとれる技を覚えるための稽古法という感じです。
■応用技も基本のうち?
基本技の中に応じ技まで含まれているということは、応用技=応じ技ではないということになります。
では、果たして応用技とは何なのか?ということになります。
以前、とある大先生の動画をyoutubeで拝見しているとき、すごい技が繰り出されていました。
(何かの講習会のような場面でした)
それが「小手すり上げ小手-面」です。
なんじゃそりゃって感じです。
いきなり答えが出てしまったような気がしますが、この技こそ剣道の応用技に含まれるのではないかと思います。
しかし、よく考えてみると、やっていることは木刀による剣道基本技稽古法でやっていることの組み合わせでしかないんです。
それは、すり上げ技と二段技の動きです。
小手をすり上げてから、小手-面を打つ。
何も特殊なことが無いんです。
応用技とは、あくまで基本の動作の範囲内でしかないということになります。
■技の研究と開発?
前述したように、剣道における応用技とは、基本技の動作の範囲内でしかなく、飛天御剣流奥義!みたいなことはありません。
ここに剣道の奥深さがあると考えています。
新技を生み出すのではなく、いかに綺麗に限られた打突部位を刃筋正しく、適正な姿勢で打突するか。
これに尽きると思います。
剣道は相手を竹刀で打つことが目的ではありません。
いかに相手に惑わされず、心と体を崩さずに基本どおりに打てるか。
これをするためには心を鍛える必要があります。
剣道は相手を打つために技を生み出すことではなく、決まった技を通して心を鍛えることこそ、剣道の稽古の本質なのです。
■基本技を究める=八段
ここまで、基本と応用についてお話ししてきましたが、じゃあ剣道の上達のためには、結局どんな稽古をしたら良いの?という疑問が出てきます。
それは、ひたすら基本技を練習し、いかなるときも基本打ちと同じように打てることを目指して稽古を重ねるべきだと考えています。
そして、誰と試合をしても基本技稽古法と同じように打てたり応じたり出来るのであれば、それはすなわち八段に匹敵するのではないでしょうか。
言葉で言うのは簡単ですが、はっきり言って不可能と言っても良いほどに難しいことであります。
■まとめ
いかがでしたでしょうか。
剣道には基本技があり、その基本技の要素を組み合わせた応用技があるというお話をしました。
剣道は基本が全てと言っても過言では無いと思います。
基本技を修練し、相手ではなく自分の弱い心に勝てるような剣道を目指して頑張っていきましょう。