みなさんこんにちは。
akikotapapaです。
剣道で先生に教わったことに対し、理解を深めるためには、考えるということが必要になります。
この「理解するために考える」ということについてですが、考えることで上達に繋げるために、意識しておくことがあります。
そこで今回は、先生の教えを自分の上達に繋げるための考え方についてお話ししていこうと思います。
■理解するためには考える
先生の教えを理解するためには、まずは考える必要があります。
しかし、先生の教えを特に考えずに鵜呑みにしてしまうのは、せっかく先生が教えてくれた貴重なアドバイスを無駄にしてしまうのと同じくらい、非常にもったいないことだと思います。
先生にもよりますが、教えてくれたことがどういうことなのか、すぐに理解できないような難しいこともよくあります。
しかし、その教えが難しければ難しいほど、そこに付随して含まれるというのも、また重要なものがあると考えています。
一を聞いて十を知るということわざもありますが、先生に頂いた教えをそのまま受け取るのではなく、そこにセットで付いてくる隠れた教えを理解してこそ、本当に理解するということになるのではないでしょうか。
■目的と手段
先生に教わることには、大きく分けて二つの種類があると考えています。
ひとつは目的であり、もうひとつは目的を達成するための手段であるということです。
何を言っているかと言うと、例えば「技の起こりが見えないように打ちなさい」という教えを受けたとするならば、それは「出ばなを取られるな」という目的を達成するための手段です。
ここでは、「出ばなを取られない」のが目的であり、その目的を達成するための手段が「技の起こりが見えないように打つ」となります。
しかし、「技の起こりが見えないように打つ」というのは、目的にもなり得ます。
例えば、「技の起こりが見えないように打つ」という目的を達成するために、「打つときは、下半身から動き始める」ことができるように意識するということにも繋がります。
逆に、「打つときは、下半身から動き始めなさい」という指導を受けた場合には、なぜそれをする必要があるのか?を考えると、「技の起こりが見えないように打つ」という目的にたどり着きます。
そして、なぜ「技の起こりが見えないように打つ」ということが必要なのか?を考えると、「出ばなを取られない」という目的にたどり着くと言うわけです。
先生から言われた「出ばなを取られない剣道をしなさい」という、ある意味ぼんやりした教えに対して、特に深く考えることなく「はい」と返事をしただけでは、そこに付随する「技の起こりが見えないように」や「下半身から動き出す」という教えを知ることができません。
これでは、先生の教えを理解し、自分の身につけるという事が出来なくなってしまうのです。
■意味を知れば、試す価値が変わる
先生の教えを受けた後は、稽古の中で実際に試して自分の身体で覚える必要があります。
そして、上述したように先生の教えを考えて理解することで、その教えを稽古で試すことの価値が変わってきます。
もし、先生に「下半身から動き出しなさい」と言われて、何も考えずにこれを目的として稽古の中で実践しても、何のためにこの動きを覚えようとしているのかがわからなくなってしまいます。
本来は、技の起こりを見せないようにし、相手に出ばなを取られない剣道をするために、下半身から動く練習をしているはずです。
そのことを理解しないままひたすら稽古をしても、いつの間にか「下半身から動き出す」という意識は薄れてしまうでしょうし、一度薄れた意識を取り戻すことは難しいでしょう。
逆に、本来の目的を理解していれば、仮にその意識が薄れてしまったとしても、先生が何気なく言った「起こりが見える」という言葉から思い出すことだって出来ます。
一度頂いた教えを意識し続けられるかどうかは、その本来の意味と目的を理解しているかどうかに懸かっていると言っても過言ではないのです。
■まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、先生の教えを自分の上達に繋げるための考え方についてお話ししました。
先生の教えというのは、時に難しく、言われている意味をなかなか理解ができないことがあります。
これを理解するためには、それが目的なのか?手段なのか?を考えることで、答えが出てくることがあります。
また、その教えが目的なのか手段なのかに理解を間違えてしまうと、それもまた自身の上達に影響してきます。
先生の教えを正しく理解し、後になって後輩にも正しく教えられる剣士になれるように、日々の稽古を充実させていきましょう。