みなさんこんにちは。
akikotapapaです。
剣道は、相手に打たれることを怖がっていると打たれるものです。
また、自分の精神力を鍛えなければ、相手を打つこともできません。
剣道では、相手を激しく攻めても、気持ちは自然体であることが求められます。
そこで今回は、自然体であることの重要性について考えていこうと思います。
■自然体でなければ、動けない
まず、リラックス状態ではない心理状態だと、身体に余計な力が入ってしまいます。
余計な力が入ってしまうと、思うように動けなくなります。
思うように動けなければ、当然相手の動きに反応できません。
反応できなければ、当然打たれてしまいます。
逆に、普段何もしておらずリラックスしているときには、当然ながら身体に無駄な力は入っていない状態です。
このような状態からは、自在に思ったように動き出すことができます。
なので、相手と向かい合って打つか打たれるかの状況においては、いかに自然体でいられるか、身体から無駄な力を抜けるか、ということが求められるのです。
■「打ちたい」とも「打ちたくない」とも思わない
無駄な力を抜くためには、自然体であることが求められます。
では、自然体とはどのような状態なのでしょうか。
それは「打ちたい」とも「打ちたくない」とも思わない状態です。
どういうことかと言うと、自然体というのは、プラスでもマイナスでもない状態です。
なので、打ちたいという欲もなく、打ちたくないという迷いも持っていない状態が自然体となります。
打ちたいと思えば、自然と力みが生じ、また打ちたくないと思えば、それもまた力みが生じてしまいます。
力みが生じてしまえば、自在に動くことができなくなってしまうのです。
■打ちたいと思うのは、打てないから
剣道は、相手を打たなければ勝てません。
勝敗を求めるわけではなく、心の修練度合いが勝敗となって表れてくるのです。
しかし、打ちたいと思っていては勝てないでしょう。
なぜなら、打ちたいと思う背景には、打てない状況があるからです。
もし打てる状況であれば、打ちたいと思うまでもなく打っていると思います。
相手に攻め勝てず打てない状況だからこそ、打ちたいと思ってしまうのです。
打てないタイミングでは、もちろん打てる訳がありません。
ではどうするかというと、打とうとするのではなく、打つべきタイミングを作り出し、打つべきタイミングを計って打つのです。
打つべきときに自在に打ち出せるよう、身体の余計な力を抜く必要があります。
■打たれに行く意識を持つ
打ちたいと思わないのと同じように、打たれたくないと思うこともまた力みを生じてしまいます。
これは誰もが体験したことがあると思いますが、打たれたくないと強く思えば思うほど、相手の打突を避けようと手元が上がってしまい、余計に打たれてしまうのです。
かといって、打たれたくないと思わないようにすることは非常に難しいです。
ではどうしたら良いかというと、自分から打たれに行けば良いのです。
打たれに行こうと思えば、当然打たれたくないと思うことはまず無くなります。
■まずは稽古で試す
しかし、いきなり試合で使っても効力は発揮しないでしょう。
これを習得するためには、当たり前ですが稽古で何度も試すことです。
何もせずに打たれるのはいけませんが、自分から攻めながら間合いに入っていけば、相手はほぼ確実に打ってきます。
その相手の打突を見極めて起こりを捉え、出ばな技を打つ練習をしたり、応じる練習をしたりします。
そこで打たれることを嫌がってはいけません。
自分から間合いに入っていくことで、打突の機会を積極的に作ることに繋がり、いつの間にか相手を動かして打つ技術や心の持ち方を習得できるのではないかと考えています。
そしていつの日か、その稽古が結果として上達に繋がるのだと思います。
■まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、自然体でいることの重要性についてお話ししました。
おさらい
・自然体であれば自在に動ける
・打ちたいとも打ちたくないとも思わない
・打つべきタイミングで打つ
・打たれたくないと思わず、自分から打たれに行く意識
自分から打たれようと思えば、相手は自然と打ってきます。
そこを捉える練習を繰り返し、感覚をつかむことができれば、打たれることへの恐怖心や、打ちたいのに打てないという状況も減ってくるのではないかと思います。
稽古の中で実践し、攻め崩して打たせてとる剣道ができるよう、精進してまいりましょう。