へりくつ剣道参考書

剣道家ブロガーのつぶやきです。大人から剣道を始めた自分だからこそ伝えられる内容を書いています。剣道に関するあれこれを、自分なりの解釈を交えながら綴ってまいります。

中心を外さない竹刀の振り上げ方を体得する ~右手で引き上げない練習法~

みなさんこんにちは。

akikotapapaです。

 

稽古の中で、大きく振りかぶった時「竹刀が曲がっている、もしくは斜めを向いている」と指摘を受けたことがある方はいないでしょうか。

 

振りかぶった時に竹刀が曲がっていると言うことは、正中線を外れていると同時に、相手の中心からも外れているという事になります。

 

こちらの記事でも書きましたが、中心を外さない打ち方ができれば、打ち負けることは激減します。 

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そこで今回は、私なりに考えた中心を外さない振り上げ方の練習法についてお話ししていこうと思います。

 

 

■竹刀が中心から外れる要因

振りかぶるとき、竹刀が中心から外れてしまう要因として、右腕で引き上げるようにして振り上げていることが考えられます。

 

右腕は右肩から伸びているという体の構造上、右腕で引き上げようとすると、自然と右手は体の中心よりも右側に行きます。

 

また、竹刀は一般的には左手で柄頭を持ち、右手で鍔元を持ちます。

 

このような竹刀の持ち方をした状態で、右腕で引き上げるような動きをすれば、当然ながら竹刀の先は正中線から外れ、剣先は自分の右の方向を向くことになります。

 

 

■なぜ右腕で振り上げてしまうのか

では、なぜ右腕で竹刀を振り上げてしまうのでしょうか。

 

竹刀に限らず、元の持ち上げたり動かしたりする際には、力をかける点が重心に近ければ近いほど動かしやすいという物理的な法則があります。

 

ここから考えてみると、左手よりも右手の方が竹刀の重心に近い位置で持っているため、右手のほうが動かしやすいというのがあるのだと思います。

 

また、人間の約9割の人は、手が右利きであるという研究結果もあるようですが、これも多少なりとも関係しているのかもしれません。

 

 

■振り上げるのは両肩で

この「右腕で振り上げる」という状態を改善するため、よく「左腕を使って振り上げなさい」と指導を受けることがあります。

 

これは、右腕を使わずに左腕だえで振り上げなさいという意味ではありません。

 

本来、竹刀の振り上げは両肩を使って行うものです。

 

しかし、両腕に均等に力を入れる意識をしてしまうと、どうしても右腕の方が強くなってしまいがちです。

 

なぜなら、今までの日常生活で身体に染み付いた「右手主体」の動きが、無意識のうちに竹刀操作にも反映されてしまうからです。

 

この「無意識に反映されてしまう右手主体の振り方」を矯正するために、左腕で振りなさいという指導をすることで、結果的に両腕の力が均等になることを狙っているのです。

 

したがって、左手を使って振りなさいを指導を受けた際には、結果的に両腕の力が均等になるようにという意味で捉えつつ、左手重視で竹刀を振るように意識するということが必要になります。

 

 

 

■右手を使わない振り上げの練習法

それでは、実際に右腕で引き上げずに、肩を使って振り上げる感覚を覚える練習法を紹介します。

 

ちなみに、完全に自己流な練習法なので、人によって合う合わないはあるかと思いますが、ご了承ください。

 

①普通に構える

②右手だけ開いて竹刀の上から触るだけにする

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③このまま振り上げる

 ※振り上げきるまでは、右手は握らず竹刀を触ったまま

④普通に両手で柄を持って振り下ろす→また①に戻る

 

実際に試してみると、この方法で振りかぶった時、自然と肩を使った振り上げ方になるのがわかると思います。

 

また、剣先が正中線が左右にぶれることも無くなりますので、そのまま真っ直ぐ振り下ろすことで、中心を外さない打ち方に繋がります。

 

 

■まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

今回は、中心を外さない振り上げ方の練習法についてお話ししました。

 

今回ご紹介した方法は、完全に自分で考えたやり方です。

(もしかしたら同じやり方を思いついている人もいるかも知れませんが)

 

なので、先生によってはお勧めされない場合もあるかもしれませんが、間違いなく効果はあると思いますので、ぜひ試してみてください。