みなさんんこんにちは。
akikotapapaです。
普段、構えた時に「どうしても肩や腕にチカラが入ってしまう」という方はいないでしょうか。
構えるときには、どうやら竹刀の存在を忘れたほうが、余計なチカラを入れずに構えることができるかもしれません。
そこで今回は、構えの姿勢と意識についてお話ししていこうと思います。
■構えるときは背中を使う
みなさんは、普段竹刀を持って構えるとき、身体のどこの部分の筋肉を使って構えているでしょうか。
私は、以前まではどうしても腕の肘から前部分(前腕~手首)で竹刀を操作することが多かったです。
しかし、今は少し違います。
今では、背中の筋肉を使って、身体の前面を持ち上げるようにする意識で構えています。
持ち上げるといっても、ただコシを後ろに反り返るだけだと前腕部分のチカラが抜けないので、どちらかというとムネを開くようなイメージで、かつ竹刀を持つと言うよりは支えるイメージをもっています。
■「コシを反らせる」ではない
※「腰」と「胸」を読み間違えないように、カタカナ表記でいきます。
では、先ほどの「コシを反らせる」と「ムネを開く」というイメージがそれぞぞれどのようなものなのか、私の感覚をお伝えしていきます。
まず、コシを後ろに反らせるだけだと、例えば大きい魚を釣り上げるときの釣り竿の操作に似ているような気がします。
この時のことをイメージすると、上腕二頭筋(腕のチカラこぶができる部分)にチカラが入りやすくなりそうですね。
剣道で竹刀を持って構える場合は、上腕二頭筋にチカラが入っていると、打突動作をしようとしたときに、肘を伸ばすために一旦上腕二頭筋の筋肉を緩める必要が出てしまいます。
動くためにチカラを抜くというのは、どうにも効率が良くありませんね。
そこで登場するのが、「ムネを開く」という意識です。
■ムネを開くイメージ
それでは、ムネを開くとはどのような状態なのか、私の感覚をお伝えします。
ムネを開くというのは、「身体のどの部分が前にあるのか」ということを意識した結果である、と言えます。
どういうことかというと、
・両肩よりも胸骨が前にある状態
・ヘソよりも胸骨が前にある状態
を意識しています。
その結果、ムネの前面が開くような形になると思います。
こうすることによって、自然と背筋と腹筋が適度に緊張状態になり、体軸が安定すると私は感じています。
■竹刀を支える感覚
ムネを開く形がとれると、腹筋と背筋を主として身体全体で竹刀を持てるようになるため、自分が持つ竹刀と身体に一体感が得られるようになります。
そうすると、自然と竹刀を持つ腕のチカラも適度に抜けやすくなり、気持ちにも余裕が生まれるようになります。
極端な例えをするのであれば、自分の身体から竹刀が生えているような、そんな感覚が得られるとうまくできている証拠ではないかと思います。
■相手との距離感覚が変化する
上述した「ムネを開く」の形を意識することによって、自然と顎を引くような形になります。
そうなると、実際の間合いは同じでも、相手の体(もしくは剣先)と自分の目の距離が少し遠くなります。
それを感じ取ることが出来たなら、ほぼイメージ通りの形が出来ている、と私は判断しています。
しかし、間合いの感覚が変化することによって、自分の間合いの感覚が若干狂ってしまうので、慣れるまでは間合い感覚の微調整が必要になる、ということがあるので注意しましょう。
■まとめ
いかがでしたでしょうか。
ムネを開いた構えの形を意識することによって、竹刀を支えるための腕のチカラが減り、体軸が安定し、相手と自分の頭の距離が離れることによって相手全体を見やすくなります。
その結果、心にまで余裕が生まれるという、良いことだらけの構えが出来上がりました。
もちろん、これが正解だ!ということではなく、私なりの現時点での解釈になるので、当然間違っている部分もあるかもしれませんが、参考にして頂けたらと思います。