へりくつ剣道参考書

剣道家ブロガーのつぶやきです。大人から剣道を始めた自分だからこそ伝えられる内容を書いています。剣道に関するあれこれを、自分なりの解釈を交えながら綴ってまいります。

素振りの本数を増やす前に意識しておきたいこと ~悪癖満載千本より、正しい50本~

みなさんこんにちは。

akikotapapaです。

 

最近、新型コロナ(COVID-19)の影響で稽古ができず、素振りしかできない日々が続いております。

 

以前、こちらの記事にて素振りの際に気をつけることや、素振りの種類についてお話ししました。

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素振りは回数をこなすことも大切ですが、回数ばかりに囚われてしまい、内容が疎かになってしまっては意味がありません。

 

 

そこで今回は、素振りの本数を増やす前に意識しておきたいことについて、お話ししようと思います。

 

 

 

■素振りの本数よりも大切なものがある

素振りというのは、自分の努力が振った本数という形で目に見えます。

 

いっぱい振った分だけ、自分の自信やモチベーションアップにも繋がるので、やる気もさらに上がるでしょう。

 

しかし、頑張って何百本〜何千本振っても、それが悪い癖を直さないまま振ってしまっていては、せっかくの素振りが無駄になってしまうかもしれません。

 

素振りは、ただ振れば良いと言うものではなく、悪癖を取り除いた素振りをしてこそ、上達につながる素振りとなるのです。

 

 

■形が崩れてしまっては意味がない

素振りというのは、自分の悪癖を取り除いた振り方をしてこそ効果があるものです。

 

なので、どんなに本数を振ったとしても、形が崩れてしまった状態の素振りでは意味がありません。

 

ここで勘違いしてはいけないのは、スタンダードな前後素振り以外は意味がないと言っている訳ではありません。

 

左右面素振りや跳躍素振り等、いろいろな素振りがありますが、どれも左手主導で振ることやしっかりと打ち切るということを意識する必要があります。

 

例えどんな変則的な素振りだったとしても、竹刀操作や身体操作といった基本要素を意識してこそ、意味のある素振りとなるのです。

 

 

■向上させたい内容を意識する

例えば、右手打ちを矯正するという課題を持って素振りをするならば、素振り一本一本に対して、右手の力を抜くことを常に意識して行うべきです。

 

また、手首が硬い事が課題なのであれば、手首の使い方に特化した、変則的な素振りをするのもありでしょう。

 

大事なのは、どのような素振りをするかという事よりも、何を課題とし、その課題克服を意識した素振りをするかが大事なのです。

 

 

■絶対に避けるべきこと

素振りをする上で、絶対に避けるべきことがあります。

 

それは、ただ回数をこなす事を目的とした、正しい身体の使い方を無視した、悪癖満載の状態での素振りです。

 

これは、正しい身体操作の練習にならないどころか、悪癖がついた状態のまま身体が覚えてしまうため、後になればなるほど修正が難しくなってきてしまいます。

 

他の記事でも同じ言葉を言った事がありますが、ダメな稽古をしていては、向かう方向が正しくないため、やればやるほど正しくない状態になってしまいます。

 

正しいやり方をしようとしたうえでの下手な稽古ができていれば、やっているうちに徐々に上手になります。

 

過去を遡って修正する事はできませんが、これからの素振りは正しいものを意識したものにしていきましょう。

 

 

■まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

今回は素振りの本数を増やす前に意識しておきたいことについてお話ししました。

 

悪癖というのは、自分でしか直せません。

 

逆の言い方をすれば、自分の努力でどうにでもできるものでもあります。

 

悪癖の修正をするタイミングは早いに越した事はありませんが、もう間に合わないということも無いと思います。

 

悪癖満載の素振り千万より、身体の使い方が正しい素振り50本の方が意味のある素振りとなります。

 

さらに、日々の素振り一本一本が正しい身体の使い方となれば、何百本でも何千本でも振っただけ意味があるものになります。

 

せっかく時間を割いての素振りなので、少しでも効果をアップできるようなお手伝いができればと思います。