みなさんこんにちは。
akikotapapaです。
剣道で見取り稽古をしているときなど、この人は手首が硬いなーと思うことがあります。
(自分もあまり手首を使うのは得意ではないですが)
特に剣道を始めて間もない頃や、経験が浅いうちなどは特に手首が硬くなってしまいがちです。
先生からも「手首のスナップを使って鋭く打ちなさい」と指導を受けたこのとある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、剣道で手首を使うということについて、お話ししていこうと思います。
■手首を使う=手首を使わない!?
まず、手首を使いなさいと言われて、こんなことを感じる方がいるかと思います。
「手首を使う=手首の力で竹刀を振る」
これ、ものすごーく手首の強い人なら出来るかもしれませんが、少なくとも私は手首の力だけで竹刀を振ることはできません。
しかし、手首を使って竹刀を振ることは自分では出来ていると思います。
これはあくまで私の考えですが、手首を使って振るということは、手首の力だけで竹刀を振り回すという意味では無いと考えています。
どういうことかというと、「手首を使って振りなさい」と同時に、「肩を使って振りなさい」という教えも受けたことは無いでしょうか?
頭のなかがややこしくなってきたかも知れませんが、まずは読み進めてみてください。(笑)
竹刀を振り上げ、振り下ろすのは、肩で行います。
そして、振り上げと振り下ろしの動作の最中は、竹刀に慣性の力が働いています。
そして肩で振っている竹刀(腕)を急に止めると、竹刀だけが手首を中心に動き続けようとします。
その動きを邪魔しないように、手首の力を抜くことこそ、手首を使うということなのです。
ちょっと違う言い方をすると、手首は自分の力で動かすのではなく、竹刀にあわせて勝手に動くという感覚が近いと思います。
ただし、力を抜きすぎていると竹刀に手首を持っていかれ過ぎるだけでなく、冴えも生まれませんので、相手の打突部位に当たった瞬間に手首と握力に力を入れます。
そうすると、当たった反動と手の力が合成され、瞬時に竹刀がバシッと返ってきて冴えが生まれます。
■竹刀を強く握り過ぎない
上述したように、手首を使うということは、手首の力を抜くことが重要になります。
また、手首の力を抜くだけでなく、手のひらの中でも竹刀を少し遊ばせておくことも重要です。
なぜなら、手のひらはしっかり握った状態で手首だけをぐにゃぐにゃにしてしまうと、手首が可動範囲以上に動いてしまい、痛めやすくなってしまいます。
■手首の使い方を習得するための練習方法
いきなり相手と向き合った地稽古の中でこれを実践しようとしても、無理があります。
なぜなら、打つか打たれるかの緊張状態で、いきなり手首の力を抜こうと思っても、そう簡単に出来るものではありません。
まずは素振りなどの一人稽古で身体の感覚で覚えるところから始めた方が効率が良いと思います。
では、どのような練習をしたら良いか、私なりの方法をお伝えします。
①構える
②振りかぶるとき、両拳は頭と同じ高さで、左肘を伸ばし、竹刀の中ほどを頭に乗せて、地面と水平になるように振りかぶる。
このとき、左手の手のひらは軽く緩め、小指の第一関節に柄頭が引っかかるようなイメージで。
手を握りすぎると、手首を痛める可能性があります。
③左手主導で振り下ろすと同時に、左手の手のひらを締める。
左手の小指で柄頭を手の中に引きずり込むイメージで振ってください。
うまく出来れば、竹刀の先がビュンと前に飛んでいくと思います。
これこそが手首を使った竹刀の振り方の感覚になります。
ただ、気をつけて頂きたいのは、この振り方は基本の素振りとは異なります。
本来の素振りは肩と背筋を意識して、拳はおでこの上まで上げて振り下ろす動作ですので、正しい素振りをする時と手首の使い方に特化したこの素振りは使い分けるようにしてください。
■まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、手首を使うという意味について、ちょっと一般的な言い方とは違うアプローチで説明してみました。
また、手首を効果的に使えるようにするための練習方法についてご紹介しました。
手首がうまく使えないと悩んでいる方や、手首が硬いと指摘された方など、試してみてはいかがでしょうか。
何か良いイメージをつかめるきっかけになれば幸いです。
後述
そんなやり方や考え方は間違っている!という方もいらっしゃるかもしれませんが、自分はまだまだ修行中の身です。
あくまでひとつの意見・見解として捉えていただけると幸いです。