みなさんこんにちは。
akikotapapaです。
「剣道を始めてみようかな」とか「子どもが剣道に興味を示しているけど、剣道ってお金がかかるイメージがある」という方、いらっしゃると思います。
そこで今回は、剣道を始めるためにはどれだけお金が必要なのか、剣道を続けるうえではどれだけお金がかかるのかということについて、お話ししていこうと思います。
途中、金額のお話しをしている部分がありますが、購入する武道具屋さんや道場によって、かかる金額は異なってくると思いますので、あくまで参考値として見て頂けます様お願いします。
■剣道をやるために必要な道具
まず、剣道をやるために必要な道具があります。
・竹刀
・防具(面、小手、胴、垂れ)
・剣道着、袴
しかし、剣道を始めるからと言って、すぐに全部揃えるということはあまりなく、まずは竹刀があれば良いでしょう。
というのは、さぁ剣道を始めましょうと言っていきなり防具を付けて剣道をやるなんていうことは、まずありません。
最初は座り方や礼のやり方、それから構え方と竹刀の持ち方くらいから始まります。
その後、竹刀の振り方や足さばきを練習します。
剣道は足さばきが重要であり、これがある程度できるようにならないと、いきなり防具をつけ剣道をやろうとしても、うまく身体を使えないどころかケガのもとになってしまいます。
そのため、足さばき等の基本的な技術がある程度身についてから、防具を付けて稽古するようになるのです。
■まず買うのは竹刀
まず最初に買うのは竹刀になります。
竹刀は、年齢によってサイズが異なりますが、安いものであれば2000円弱くらいから、高ければ1万円程度のものまで幅広くあります。
まだ相手とバチバチやりあう訳でもなく、時には打ち込み台や打ち込み棒に打つこともあるかも知れませんが、基本は素振がメインになりますので、竹刀が傷むということもまずありません。
そして竹刀には、柄の太さや柄の長さ、竹刀全体のバランスから細め・太め等、いろいろな個性があります。
最初のうちは特に気にせず、一般的な形の竹刀で安めのもので問題ないでしょう。
ある程度慣れてきたら、自分に合った竹刀を探してみると良いと思います。
ここで誤解してはいけないのが、経験を積んでいないから安価な竹刀を選ぶべきと言うわけではなく、経験を積んでから自分に合う竹刀を探しましょう。
そして、自分に合うと思った竹刀であれば、多少値段が高くてもしょうがないという感じで竹刀選びをするのが良いと思います。
あわせて、竹刀袋も買っておかなければ、竹刀だけで持ち運ぶことになってしまいますので、竹刀袋も買っておきましょう。
何本入れられるかによっても、形や値段が異なりますが、1本用であれば1000円前後、2本用や3本用であれば5,000円~17,000円といったところでしょう。
■剣道着と袴
ある程度足さばきや竹刀の振り方といった、初歩的な技術が身についてくると、次は剣道着や袴を買います。
一言で道着や袴と言っても、種類は様々です。
まず、剣道着と袴はそれぞれいくつかの素材があります。
【剣道着】
・綿:5,000円~20,000円程度
・ジャージ:3000円~15,000円程度
【袴】
・綿:7,000円~32,000円程度
・テトロン:4,000円~15,000円程度
・ジャージ:4,000円~1,3000円程度
基本的には、剣道では剣道着も袴も綿でできたものを使用します。
しかし、剣道を始めて最初のうちは、ジャージ製の道着とテトロン製もしくはジャージ製の袴で十分だと思います。
綿製の剣道着と袴は、初段審査を受審する1~2か月程度前に買っておけば十分だと私は考えています。
■綿とテトロンやジャージってどう違うの?
それぞれの生地でどう違うのか、簡単に説明します。
①衝撃吸収性
綿製の道着や袴は、ジャージやテトロンに比べて厚みがあり、仮に防具を付けていない所を打たれても、ある程度は衝撃を吸収してくれます。
一方、ジャージやテトロンは綿に比べて生地が薄いため、防具を付けていない所を打たれると、綿ほどは衝撃を吸収してくれないため、痛みが増します。
これだけ聞くと、「綿の方が良いのかな?」と思うかもしれませんが、残念ながらどちらも痛いことに変わりはありませんし、どちらを着ていたからといってケガの度合いが変わるほどでもありません。
そして、竹刀で防具が付いていない所を打たれたとしても、そんな簡単に骨折するほどの大けがをすることもありませんので、ご安心ください。
時には激しい稽古で骨のけがをされる先生もいらっしゃいますが、そのような例は極めて稀なケースと言って良いでしょう。
②色合い
また、綿製品の剣道着や袴は、藍染めという技法で藍色に染めてあります。
新品を素手で触ると、手が真っ青になるほど色落ちしますが、ある程度色落ちが落ち着くと、非常に風合いの良い色合いになり、見た目の品も良いです。
五段や六段の審査を受審するようになると、この藍染めの風合いも求められるようになるようですが、ここまでたどり着くには、剣道を始めてから最低でも16年ほどかかりますので、これから剣道を始めようとしている方にとっては、気にする必要はまだありません。
これに比べて、ジャージ製やテトロン製の剣道着・袴は、藍染めのものはまずありません。
というか、少なくとも私は藍染めのジャージ道着やテトロン袴の存在を知りません。
色合いや風合いは藍染めには及びませんが、藍色というか紺色のような色なので、剣道をやるうえでは全く問題ありません。
時には黒い袴を履いている方もおり、個人的には黒も嫌いじゃないです。
③洗濯等の手入れ
藍染めで染めている綿製品の道着や袴は、最初の内はとにかく色落ちがすごいです。
購入してから初めて洗った時には、全てを真っ青にすると言っても良いほど色落ちします。
洗濯機で洗おうものなら、それはもう洗濯槽が大変なことになります。
これに対して、ジャージやテトロンは藍染めではない分、色落ちもまずありません。
普通のジャージを洗濯してもほとんど色落ちしないのと同じように、ジャージ製やテトロン製の道着や袴は色落ちがありませんので、練習で汗だくになってもすぐに洗えるのが利点だと思います。
④重さ
そして、何よりもジャージやテトロンは、綿に比べて軽いです。
なので、特に初心者でこれから身体の動かし方を練習するという方にとっては、軽いものの方がおすすめです。
綿だと、生地が厚手な分重さもありますし、ごわついて動きにくく感じると思います。
ジャージやテトロンは生地が薄い分軽く、柔らかいので非常に動きやすいので、最初のうちは動きやすいものの方が良いでしょう。
■やっと防具一式
そして、剣道着や袴でもう少し練習すれば、やっと防具の出番です。
防具は、竹刀や胴着のような値段ではまず揃いません。
防具一式を揃えるなら、最低でも5万円はかかると思います。
上を見たらきりが無いので、最初に買う防具は一式セットで大体10万円前後程度のもので良いと思います。
※メーカーや購入する剣道具屋さんによっても値段は異なりますので、あくまで参考です。
時々、防具が好きな先生方の間で「この面は手差しで20万した」とか「この小手は15万した」とか会話されていることがありますが、最初からこんな高級品を買う必要はありません。
最初は、ある程度使いやすく、ある程度丈夫で壊れにくいものを選べば十分です。
これも竹刀と同じように、ある程度上達してきたら、自分なりのこだわりの防具を買ってみるというのも、ひとつの楽しみ方となります。
また、防具だけを買っても持ち運びが不便なので、あわせて防具袋も買う必要があります。
これも好みによっていろいろありますので、ご自身で好きなデザインのものを選ぶと良いでしょう。
ネットで見てみると、3,000円~25,000円くらいが相場のようです。
■一度道具が揃えば、あとはそんなに費用はかからない
これで剣道の稽古ができる道具が一通り揃ったことになりますが、次に気になってくるのは、稽古を続ける上でかかる費用でしょう。
例えばよくあるのは、竹刀が割れてしまって新しいものを買わなければいけないとか、小手のてのひら部分が破れてしまったとかです。
竹刀は、ある程度慣れるまではまた同じようなものを買うのが良いでしょう。
また、小手のてのひら部分の破れに関しては、また新しい小手を購入する必要はありません。
小手を購入した剣道具屋さんに持って行けば、きっと修理してくれるはずです。
お店にもよると思いますが、修理代金は1,000円かからず直せるはずです。
竹刀と小手以外の道具に関しては、1年に何度も壊れるようなことはまず無いでしょう。
数年に一度、胴の紐を結ぶ部分が破れたり、面の紐や胴の紐が切れるということがありますが、1セットあたり1,000円前後で買えますので、そんなに大きな出費にはならないでしょう。
■竹刀はリサイクルできる!
竹刀が割れる度に何度か買っていると、割れた竹刀が家の中に増えてきますね。
そこで節約術が登場します。
竹刀というのは、4枚の竹が組み合わさってできています。
竹刀が割れたと言っても、4枚の竹のうち1枚もしくは多くても2枚でしょう。
ということは、1本の竹刀のうち、割れていない竹が2~3枚あります。
この割れていない竹だけを集めて、新たに竹刀を組み立てれば、新たに買う必要がなくなります。
竹刀を自分で組み立てることは意外と簡単ですが、ここで組み立て方のお話をすると長くなってしまうので、別の機会にお話ししようと思います。
■子どもの袴や胴着は極力お下がりを活用する
大人はそこまで体格が変わることはないですが、子どもは成長するものです。
まぁ、大人も横に成長することはありますが・・・それは置いといて。
子どもが成長する度に、胴着や袴を新調していてはキリがありません。
これは、剣道をやっているお子さんをお持ちの方にとっては大きな問題です。
そこで、剣道の道場に通う人同士で、胴着や袴をお下がりで代々受け継ぐということがあります。
「お下がりください!」とはなかなか言いにくいかもしれませんが、剣道を習う子どもを持つ親同士、協力し合って費用を削減するという方法もありだと思います。
■道場によってかかるお金が変わる
剣道具の他に、剣道を習うにあたりかかる費用があります。
それが、道場の月謝や年会費といったものです。
月謝や年会費は、各道場によってまちまちですが、私が通っている道場は月謝はかからず、年会費がスポーツ保険込みで8,000円程度です。
月謝や道場に通うことで発生する費用については、習いたい道場へ確するのが一番確実でしょう。
各都道府県の剣道連盟でホームページを開設していると思いますので、そちらで道場をいろいろ検索してみるというのもありかもしれません。
また、月謝がかかる道場というのは、かなりレベルの高い道場のような気がします。
しかし、剣道は3年かけても良い師を探せと言うほど、師匠というものは大事です。
強くなりたいからと言って、月謝が高い道場に通うのではなく、通う前に道場を見学してみて、良いと思ったところに通うようにするほうが、結果的には継続しやすく上達もできるのではと思います。
■かかる費用全体
さて、ここまで道具一式から道場に通うことでの費用までお話ししてきました。
一度、かかる費用をおさらいしてみましょう。
【初期費用】
①小学生用、②大人用に安いもので揃えたとき、③大人用に高いもので揃えたとき、④大人用にその中間の値段で揃えたときの4パターンで整理してみました。
道具を揃える段階では、小学生では4万円程度、大人では15万円前後といったところでしょうか。
でも、個人的には竹刀・竹刀袋・防具袋で34,000円もかけるのは高いように感じます。
この3点あわせても2万円もあれば十分かと思いますので、14万円くらいあれば、それなりに良質のものが揃うと思います。
安く済ませようと安価なものを買い揃えれば、この半額くらいまでは簡単に抑えることも可能です。
質もそこまで悪いものは無いと思いますので、7~8万円くらいでも十分なのかもしれません。
これに加えて、各道場に通うための年会費や月謝、それと竹刀や小手が壊れたときの費用が臨時でかかる程度だと思います。
臨時でかかるといっても、竹刀は平均で2ヶ月に1回、小手は3ヶ月~半年に1回程度だと思っておけば大きく外さないでしょう。
(各人の癖や稽古量によっても変わりますが)
また、級や段の審査を受けるために木刀が必要になってきます。
知人から借りるというのもアリですが、木刀は大体2,000~3,000円くらいで剣道具屋さんにも売っているので、買っておいて損は無いでしょう。
■まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、剣道を始めるにあたってかかる費用について整理してみました。
剣道を始めたい、もしくは子どもが剣道をやりたがっているけど、お金はどれくらいかかるの?という方の参考になればと思います。
意外とかからないのね、と思う方もいれば、やっぱり結構かかるんだね、と思う方もいると思います。
ただ、剣道は人生に活かせることを多く学べる武道ですので、迷っている方はぜひ始めてみてはいかがでしょうか。
冒頭にもお話ししましたが、今回紹介した金額は、大枠外れていないとは思いますが、お店や道場によっても金額は当然変動しますので、あくまで参考値として見て頂けますようお願いします。