こんにちは。
akikotapapaです。
昨日(月曜日)は道場の稽古日でした。
月曜は小中学生の稽古がメインの日なので、基本は見守っているだけですが、時にはちょっと指導したりなんかもします。(偉そうですいません汗)
先生が何人か集まれば、先生が元立ちに立って地稽古もやったりします。
昨日は自分含めて先生が3人いたので、元立ちに立って地稽古と掛かり稽古もやりました。
しかし、小中学生の稽古を見ていて感じることがあります。
それは、なかなか大きい声が出ないということです。
■剣道には声と気合が不可欠
剣道はまず気合と大きい声がないとなかなか上達しないものです。
声を出して気合を入れて打ち込まなければ、相手が怖くて中途半端な打突しか出せず、まともに相手に打ち込むことすら出来ません。
一生懸命気合と声を出して稽古に励み、先生の言うことをよく聞いて自分なりに理解してこそ上達に繋がります。
また、まわりから見ていても伸び方に差が出るのがわかります。
■剣道上達には技の研究が重要
かといって、声を出して一生懸命やればいいかというと、そうでもありせません。
もちろん、一生懸命やるのは大事なんですが、もうひとつ重要なのは技を研究することです。
小中学生と稽古をしていると、自分のタイミングだけで面や小手を打ってきます。
しかし、相手の構えや気持ちが充実している限り、どんな綺麗な打ち方をしても相手に簡単に応じられてしまいます。
ではどうしたら良いか?
相手を崩すことです。
一口に相手を崩すと言っても、なかなか簡単にできることではありません。
そこに技の研究という要素が必要になってくるんです。
■打って勝つな、勝って打て
剣道では、こんな言葉があります。
「打って勝つな、勝って打て」
日本語としては正直意味不明でよくわからない言葉ですよね(笑)
でもこれ、剣道をやる上で非常に深い意味があるんです。
まず前半の「打って勝つな」
竹刀を素早く振って、気勢よく打突部位を捉えて残心までできれば、試合では一本になることもよくあります。
ただ、それでは単なる打ち合いで偶然当てることができただけで、心と心の勝負では無いんです。
剣道というのは、相手を斬ることが目的ではなく、人間形成が目的なんです。
なので「勝って打て」
お互いに構えて、間合いに入った状態、もしくは間合いに入る前から、中心を取り合う。
既に間合いと中心の攻防が始まっています。
相手の攻めに動揺することなく、相手に威圧感を与え、逆に相手を動揺させて隙を作らせます。
隙が出来たところを思い切って打突する。
いかなる相手に対しても、自分を信じて強い心で立ち向かい、相手の気持ちを打ち負かして動揺を誘い、その隙をついてこその一本が求められます。
これこそが、剣道という武道が求める極致であり見事な一本となるわけです。
つまり、「勝って打て」というのは、「相手を気持ちで制圧して隙を作らせ、当たるべくして当たる一本を放て」という意味になります。
剣道は相手の隙を打つのではなく、打たずして相手を制することこそ、剣道の最終奥義とも言い換えることができます。
■技の研究=相手の攻め崩し方を研究すること
ちょっと話が逸れてしまいましたが、剣道の成長には技の研究が不可欠です。
それは、面の打ち方や小手の打ち方もそうなのですが、それ以上に相手を攻め崩すということを研究することが、成長への何よりの近道となると思います。
剣道の稽古では、必ず基本打ちの練習をすると思います。
しかし、地稽古や試合になると基本通りの打ち方ができなくなってしまう、なんてことがよくあります。
それは、結局相手を攻め崩しきれていないがために無理やり打ちに出るしかないので、打ち方も基本から離れてしまうのです。
はっきり言って、正しい基本打ちができれば、試合でもその打ち方はできます。
試合で基本に則した打ち方ができないのは、相手を攻め崩せていない状態で無理に打つからと言っても過言ではありません。
なので、剣道で上達したいなら、いかにして相手を攻め崩すかを研究をしましょう。
人によって、相手の崩し方、崩され方は様々です。
ただ、すべてに共通して言えることは、決して自分が気持ち的に押されないことです。
常に強気で相手に立ち向かい、いつも自分が制圧する状態を作れるよう、心の修行を積み重ねましょう。
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最後まで読んでいただき有難うございました!
後述
そんなやり方や考え方は間違っている!という方もいらっしゃるかもしれませんが、自分はまだまだ修行中の身です。
あくまでひとつの意見・見解として捉えていただけると幸いです。