みなさんこんにちは。
akikotapapaです。
剣道をやり始めて少し慣れてくると、応じ技に憧れを持つ方も多いのではないでしょうか?
応じ技の主なものとしては、次の四つがあります。
①すり上げ技・・・小手すり上げ面とか
②返し技・・・面返し胴とか
③打ち落とし技・・・胴打ち落とし面とか
④抜き技・・・面抜き胴とか
これらの応じ技ですが、初心者のうちはあまりおススメしません。
なぜかというと、応じ技とは相手が打突を無効にして反撃に出るのですが、その大前提として相手を攻めていることが必須になりいます。
もし攻めのない応じ技を打ったとしても、ただ苦し紛れに相手の打突を避けて打ったような、逃げの技にしかならないのです。
とは言っても、打ちたいですよね、応じ技。笑
というわけで今回は、攻めとかは一旦置いといて、応じ技を打ちやすくするためのポイントについてお話ししようと思います。
(攻めに関してはまた別の記事で書くつもりです)
ちなみに、今回は応じ技のなかでもっともポピュラーだと思っている「面返し胴」を前提に説明しようと思います。
■相手の技を竹刀で受け止めてはいけない
例えば面返し胴ですが、相手の竹刀を自分の竹刀で受けて、その力を利用して相手の胴を打ちます。
この「受ける」という動作ですが、これがまず重要なポイントになります。
相手の竹刀を受けると言っても、バチっと受け止めてはいけません。
相手の竹刀を返すときは、相手の竹刀をすり上げるようにして応じ、応じる動作と振りかぶりの動作を同時に行いながら、相手の右胴を打ちます。
このすり上げるというのは、言い換えると相手の竹刀の鎬を自分の竹刀の鎬でこする様にして、相手の力を受け流すのです。
自分の面に相手の竹刀が当たらなければ良いので、そんなに強く相手の竹刀を弾き飛ばす必要もありません。
やわらかく、相手の竹刀の軌道が軽く変化する程度で十分なのです。
■しっかりと構えること
相手の竹刀を受け流すためには、正しい構えが必須になります。
構えに関してはこちらの記事で説明していますので、こちらを参考にしてみてください。
正しく構えれば、必然的に相手の竹刀は自分の中心から外れていきます。
その状態で相手が面を打ってきたとしても、構えをほぼ崩さずとも簡単にさばけます。
この、構えを崩さずに相手の打突をさばくということができれば、面返し胴のような技はかなり打ちやすくなります。
なぜなら、構えているだけで相手が面を打ってきても当たらないとなれば、あとはこちらが胴を打つだけですから。
と言葉で言うのは簡単ですが、実際にやるのは簡単なことではありません。
自分の構えに自信を持てるようにならないと、なかなかうまくいきませんので、正しく構えられるように修行を重ねることが大事です。
■応じようとせず、堂々と
もうひとつ重要なポイントとして、応じ技は自分から応じようとしてはダメです。
応じてやろうと思うと、身体に力が入ってしまい、逆に自分が動けなくなってしまって打たれやすくなります。
ではどうしたら良いかと言うと、さあ打ってきなさいという気持ちで堂々と構えることです。
そして、上半身(特に肩)に余計な力を入れず、相手が打ってきたら落ち着いて返すのです。
私の感覚としては、応じ技を成功させるためには上半身に余計な力を入れないということが一番大事な気がします。
余計な力を入れないということは、結局は堂々と構えて、自分の構えに自信を持つことが出来ていなければ、成し得ないと考えています。
■まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は応じ技を打ちやすくするためのポイントをいくつかご紹介しました。
おさらい
・相手の竹刀を受け止めない
・自分の構えに自信を持てるよう、正しく構える
・応じようとしない
・上半身に余計な力を入れない
最後の上半身に余計な力を入れないというのが、一番難しいと思いますが、逆の言い方をすると、これが出来る様になってきたときには、自分の剣道のレベルが格段に上がっている証拠とも言えると思います。
そして、それに気がつけばさらに自分の剣道に自信がつき、またレベルが上がるという好循環が生まれるのではないでしょうか。
この記事を読んで、皆さんの剣道のレベルアップの手助けになれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、有難う御座いました。