へりくつ剣道参考書

剣道家ブロガーのつぶやきです。大人から剣道を始めた自分だからこそ伝えられる内容を書いています。剣道に関するあれこれを、自分なりの解釈を交えながら綴ってまいります。

【初心者向け】大人から始める剣道 基本講座 ~右手の力の抜き方~

みなさんこんにちは。

akikotapapaです。

 

今回は初心者のための剣道基礎講座 ~右手の力を抜く編~ です。

 

剣道って、上手な人に質問するといろいろ教えてくれるのですが、上手な人ほど小さい頃から続けているので、身体の感覚で覚えて実践している人が大半なんです。

 

そこで、大人から剣道を始めた自分だからこそ伝えられる、剣道初心者向けの剣道上達へのヒントを集めました。

(すでに有段者の方へはあまり参考にならないと思います・・・)

 

今回は右手の力の抜き方についてお話ししていきます。

 

 

■剣道は左手重視

剣道では、よく「竹刀は右手で振らず、左手を意識して肩をつかって振りなさい」と教えられます。

 

打突の時には、相手の耳の高さまで切り落とすように振り切るのが重要です。

 

しかし右手に力が入りすぎてしまうと、耳の高さまで振り切ることが出来ず、剣先が立ってしまう状態になりがちです。

 

打突動作の際、竹刀は基本的に柄頭を中心に回転します。

 

言い換えると、素振りや打突動作を横から見た場合、右手は左手を中心とした回転運動をします。

 

しかし、右手に力が入ってしまうと、右腕を伸ばしきることができず、竹刀の回転運動にブレーキをかけてしまうのです。

 

その結果、竹刀を下まで振り切れないという状態に陥ってしまうのです。

 

 

■なぜ右手に力が入りすぎるのか

右手の力を抜くには、まず右手に力が入りすぎてしまう理由を考え、その理由から改善策を考える必要があります。

 

まず、右手に力が入りすぎてしまう理由としてはいくつか考えられますが、主なものは下記の4パターンのような気がします。

 

自分がどのパターンで力が入りすぎているのかを確認してみてください。

 

①打ちたい気持ちが強すぎる

②打たれるのが怖い

③構えのバランスが悪い

④腕で中心を取ろうとする

 

①と②については、心と経験値が大きくかかわる問題になりますので、ここでは触れないでおきます。

 

しかし③と④については、経験だけでなく努力次第である程度は改善できる余地があると思いますので、今回はこの③と④を改善する方法について考えていきたいと思います。

 

 

■右手の力を抜く方法

ひとくちに右手の力を抜くと言っても、右手に力が入りすぎてしまう理由によって、改善の手法は異なってきます。

 

1.構えのバランスが悪い場合

この場合には、構えを修正することである程度改善できる見込みがあります。

 

構えのバランスが悪く右手に力が入ってしまうというのがどういった状態なのか、少し説明していきます。

 

本来、構えというのは「左手親指の付け根がお臍の前拳一個分空けた場所にある」というのが理想です。

 

しかし、この左手の位置が下過ぎたり、前に出すぎたりしてしまうと、自然と右手は伸びきった状態になってしまいます。

 

試してみて欲しいのですが、右腕をピンと伸ばした状態で、右腕の力を抜くことは出来るでしょか?

 

肩関節から肘、手首にかけての腕の自然な状態というのは、軽く曲がっていると思います。

 

実際、腕の力を抜くと、若干曲がってはいないでしょうか?

 

構えのときでも、同じことが言えます。

 

右腕が伸びきった状態の構えで、右手の力を抜こうと思っても、人間の構造上不可能だと言えます。

 

なので、自分が構えたとき、左手の位置がどこにあるかを確認してみてください。

 

そして、右腕に余裕が出来る場所を探してみてください。

 

その腕の形が出来ただけでも、右手の力は普段より抜けていると思います。

 

さらに、構えている状態では「頭のてっぺんから糸でつるされているように」という教えも大事です。

 

自分のイメージでいうと、頭のてっぺんというよりは、首筋から上に持ち上げられているイメージのほうがしっくり来ます。

(猫が首を持ち上げられているような感覚です 笑)

 

この形で軽く胸を張れば、より一層腕の力が抜けると思いますので、試してみてください。

 

2.腕の力で中心を取ろうとしている場合

この場合には、構えの腕の位置とはまったく別の理由から、右手と右腕に力が入りすぎている状態になっています。

 

というのは、中心を取ろうと腕だけで相手の竹刀を押し返せば、それは当然ながら腕に力は入りますよね?

 

腕に力を入れて腕の力を抜くなんで、矛盾しています。

 

これは、中心の取り方を見直す必要があります。

 

相手の中心を取りたい・取り返したい場合には、腕の力ではなく、正しい構えのまま上半身は力を入れず、足の動きで中心を取るのです。

 

どうするかというと、一足一刀より半歩遠い間合いから、右足から半歩前に進む際、右足の位置を左前にずらしながら進んでみる、これだけです。

 

この動きをすると、自然と自分の身体は若干左に回転します。

 

その回転を利用して、中心を取り返すのです。

 

腕の代わりに身体全体を使って中心を取れば、腕の力が抜けるのと同時に、竹刀には体重全体がかかるので、相手にも威圧感が強く伝わり、一石二鳥です。

 

 

■まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

今回は右手の力の抜き方についてお話ししました。

 

おさらい

・力が入りすぎる理由には種類がある

・自分がどのタイプで力が入っているのかを認識する

・右手に余裕ができる構えを探す

・中心を取るときは腕の力ではなく身体全体を使う

 

以前違う記事でこんな記事を書きました。

 

www.akikotapapa.com

 

 

この記事を読んで情報を取り入れ、稽古で試し、更なる気づきを得てさらに考えるということを繰り返すうちに、自分の技術として確立されていきます。

 

ぜひご自身で試して頂き、自分なりの答えを探してみてください。

 

ご意見・ご質問等あればコメント欄へお願いします。

 

後述

そんなやり方や考え方は間違っている!という方もいらっしゃるかもしれませんが自分はまだまだ修行中の身です。

 

あくまでひとつの意見・見解として捉えていただけると幸いです。