みなさんこんにちは。
akikotapapaです。
今回は初心者のための剣道基礎講座 ~構え編~ です。
剣道って、上手な人に質問するといろいろ教えてくれるのですが、上手な人ほど小さい頃から続けているので、身体の感覚で覚えて実践している人が大半なんです。
そこで、大人から剣道を始めた自分だからこそ伝えられる、剣道初心者向けの剣道上達へのヒントを集めました。
(すでに有段者の方へはあまり参考にならないと思います・・・)
今回は構えについてです。
■構えの種類
まず、剣道の構えには大きく5種類の構えがあります。(今回は二刀流は除きます)
・中段
・上段
・下段
・八相
・脇構え
現在の剣道では、多くの方は中段の構えを取っています。
試合なんかでは、たまに上段の方もいらっしゃいますが、今回は剣道をやるうえで最初の基本となる中段の構えについてお話ししていきます。
■中段の構えとは
初段審査の学科問題にもなっていたりしますが、中段の構えとは「基礎になる構えで攻防自在の構え」となります。
実際、地稽古や試合でも攻めにも守りにも転じやすいですよね。
(剣道に守りはない!という話もありますが、ひとまずそれは置いといて・・・)
余談ですが、中段の構えは「青眼の構え」や「正眼の構え」なんて呼んだりもします。
これは、剣先の延長線を相手の左目に向けるような意味合いで使うそうです。
■構えるときは相手の中心をとる
よく、先生に「中心をとって攻めなさい」と言われると思います。
では、中心をとるというのはどういう状態なのでしょうか?
中心を取るというのは、一言で言えば、「剣先が正中線上にある状態」を言います。
■正中線とは?
イメージとしては、
相手の眉間から床に垂直に伸びる線と自分の眉間から床に垂直に伸びる線を結んだ平面のイメージです。
剣先がその平面状にあれば、仮に相手が打ってきたとしても、竹刀が胴や突き垂れに刺さって相手が前に出ることができなくなるのです。
■正中線を意識するだけでは足りない
では、正中線だけを外さなければOKかというと、そうではありません。
たしかに正中線から剣先を外さなければ相手は出てこれませんが、自分から打ちに出るときには、剣先の高さも重要になってきます。
よく、剣先の延長は相手の突き垂れもしくは眉間に向けると言いますが、単純にやりたいことは、相手から見た時に竹刀の弦や物打ちが見えないようにする事です。
その理由は、竹刀の動きを相手に悟られないようにするためです。
なので、適切な剣先の高さは対峙する相手の身長によって変化します。
■左拳は臍の前
剣先のお話しをしましたが、次は柄を持つ手の位置についてです。
竹刀を持つ左拳は臍の前とよく教わります。
しかし、厳密には「左拳の親指の付け根が臍の前」となります。
なので、拳の位置自体は自分の中心より若干左にずれます。
その状態で剣先を適切な高さで正中線上に持ってくると、剣先の延長線上は自然と相手の左目に向くようになります。
これがいわゆる「青眼の構え」ですね。
そして、自然な範囲で若干半身になって構えると、左手首にも余計な力や負担がかからなくなり、無駄な力を抜きやすくなります。
また、この構えをとることで、自然と自分の右小手を竹刀で隠すような形になり、小手が打たれにくくなるという利点もあります。
あとは、応じ技に繋げやすいという面もありますが、それは別途お話しすることにします。
■左右の足の位置
構えにおいて大事なのは中心をとることのほかに、下半身の状態も重要になります。
最初に先生から教えてもらう形は、左足のつま先が右足のかかとのラインに合うようにし、左右の足の間隔は拳ひとつ分と教わると思います。
そして、左足かかとは軽く浮かせて、右足のかかとは半紙1枚分だけ浮かせる、と言います。
例えば自分が面を打とうとする時、右足がべたっと着いてしまっていてはスムーズに動き出しにくくなってしまいます。
打突動作では左足で体を送り出すので、右足でブレーキをかけないように心がけましょう。
下半身の運用は説明が長くなってしまうので、ここではあまり深く触れないようにしておきます。
■まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は構えについてお話ししました。
構えについてのおさらい
・剣先は正中線上
・竹刀の弦や物打ち部が相手から見えないようにする
・左手親指の付け根が臍の前
・右足と左足の間は拳ひとつ分
・右足でブレーキを掛けないように
もし、稽古の時に先生に「構えが正しくない」というような注意をされた方は、上記の内容を意識しながら、次回の稽古で試してみてください。
ご意見・ご質問等あればコメント欄へお願いしいます。
後述
そんなやり方や考え方は間違っている!という方もいらっしゃるかもしれませんが、自分はまだまだ修行中の身です。
あくまでひとつの意見・見解として捉えていただけると幸いです。